"" ポイント(3)社会的インクルージョン〜教師の役割〜
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スペシャルニーズをもったクラスメートと関わるきっかけを作ってあげる。

 

まだ慣れないけど何となくそのクラスメートに近寄ってくるような子どもに対して、


「このお友達は・・・(名前)っていうのよ。」とか、
「・・・(名前)ちゃん(くん)、おはよう。げんき?って聞いてごらん。」とか、
「おはよう!って言ってるよ。」とか


声をかけてあげるなどして暖かく迎えてあげましょう。
このお友達は「触れざるもの」じゃないし「先生しか関われない」存在でもないことをその暖かい雰囲気で伝えることで、最初見た感じ(例えば、車椅子に乗っている、とか、とても小さい、とか、先生がいつも一緒にいる、とか。)もしかしたら"とっつきにくい"と思うかもしれない子どもたちの気持ちを解消していくことは、とても大切な初めのステップであると考えられます。

<きかっけづくりの例>

例:そのお友達がやっている活動に興味がありそうな子供を誘ってみる。
ポイント:あいさつや簡単な短いやり取りから関わりを促していく。       
注:たとえ誘われた子が「ううん。」と言っても全く心配はありません。子どもたちはそれぞれのペースで友達関係を築いていくのですから。


子どもたちからの「障がい」についての質問に答える。

 

これについては、次に別のパートを設けてもう少し具体的な例などを挙げたいと思いますが、基本ラインとしては以下のような感じが大切となるでしょう。

  • 何となくごまかすのでなく(当然ごまかしたり隠したりするようなことでは全くないですね。)子どもに分かりやすい言葉や表現を用いて、できるだけ「正確な情報」を伝える。

  • あまり一般的すぎる話ではなく、クラスにいる友達の状態についての理解が深まるように話してあげる。

  • クラスの子どもたちが、そのお友達の"状態"について尋ねることを「いけないこと」と感じたり不快感を感じたりするのでなく、いつでも自然に質問できるような雰囲気を作る。

  • 「できないこと」より「できること」、「違うこと」より「同じ事」にも目が向くように促してあげる。

 

スペシャルニーズをもったお友達に関連するトピックを提供して子どもたちの会話を広げてあげる。

 

たとえば・・・、

  • その子どもの家での出来事
    例:赤ちゃんが産まれた、犬を飼っている、遠くに済んでいるおじいちゃん・おばあちゃんが遊びに来た、どこか旅行に行った、などなど。

  • その子どもの好きなこと・嫌いなこと
    例:食べ物、色、テレビ番組、歌、遊び、おもちゃ、などなど。

  • その子どもの感情。

これをするためには、要するにクラスの先生がその子どもについてとても「情報通」である必要があるでしょう。この辺は、「家庭ー園・学校」間の密なコミュニケーションの中で、お互いに自分の知らない時間の情報について穴を埋めあうことが大切になってきます。→ 「ゆっきノート」を読む。

 

クラスの子どもたちに、スペシャルニーズをもったお友達と直接関わる方法を教える。

 

スペシャルニーズをもつ子どもが必要とするサポートを提供してくれる補助の先生を配置することは、インクルージョンがただのダンピングにならずに、その子どもが園・学校での生活に十分かつ有意義に参加し、周りの子供達に仲間として受け入れられるためにも大変重要なことです。ただし同時に、最終的に目指す方向性として、「その子どもが一人で、あるいは、先生の直接援助なしでも、お友達と関わり合い・助け合いながら生活していけるようになること。」という将来図を頭に描きつつ、子どもの発達と共に変化・減少してくる子供のニーズに応じて、サポートの先生が「1歩、2歩」「1分、10分、1時間」と、少しずつ子どもから下がっていくこと(フェード・アウト、といいます。)は、その子どもが将来可能な限り自立して社会で生きていけるようになるために非常に大切で、見逃せないポイントであると言われています(私も実習中そうだったのですが、「子どもをサポート」することに一生懸命になりすぎてしまうと、「ひく」ことを忘れてしまって、ついつい手を出し過ぎちゃうんですよねえ・・・。これが、実はとっても難しいと思うんです。)


<子供どうしの直接のコミュニケーションを促すためのいくつかのポイント>

  • 「意図理解者」として、スペシャルニーズをもった子どもが言いたいことや伝えようとしていることを他のクラスメートに伝えてあげる。

  • と同時に、その子どもの意図の読みとり方(例えば、うなずいたら「うん。」の意味、目で見てる方が欲しい方、「だ。」は「ちょうだい。」の意味、などなど。)を子どもたちに伝授する。

  • そのお友達との関わりかたや手助けの仕方を、モデルとして子どもたちに示す(例えば、手話の使い方、ペンのキャップを閉める手伝いの仕方、などなど。)。援助方法を子どもに教えるときには、そのお友達が「できること」と「手助けが必要なこと」をそれぞれ伝え、お友達が自分でできるところは、

「それは、とても大切な・・・(名前)にとってのお勉強だから、・・・(名前)がやるのを見ててあげてね。」

等の声かけをしつつ"過剰な援助"が提供されることを防ぎたい。

  • 子どもがそのお友達に対する質問を教師に向けてきたとき(例えば、「・・・ちゃん、これやりたいかなあ?」など。)、そのお友達に直接聞いてみるよう促す。

  • 子どもたちが教師の助けがなくても直接遊べていそうなときは、臨機応変に関わりを減らす(口を出さない、手を出さない、その場から離れる、など。)

 

文責:笠原真帆

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