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障害をもつ子どもの親の経験と展望
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10年以上にわたる経験を通して私たちは,親の経験について重要な理解を深めることができた。障害をもつ子どもの親や職員たちから聞かれたインクルージョン実施に伴う心配や恐れは,一連の文献に見られるものと一致している(Hanline, 1993)。このプロジェクトの過程を通して私たちは,インクルージョンに対する親の意識の変化を経験した。


最初私たちはインクルージョンに参加するように親を誘わねばならなかったが,今では親の方から要求し,ときにはそれを求めて強く主張することさえある。以下に述べるのは,親たちの経験と展望、及び家族がインクルージョンに向かいやすくなるために実施され成功した方法についての結論である(Thompson, et.al. 1993)。

  • 子どもに対して高い比率の職員が配置されている障害児用の就学前プログラムの経験をもつ親は,普通クラスの担任との接触が不足していることへの心配をときおり表すことがあった。

  • 親たちの中には、幼稚園・保育園主催の全家族を対象としたような普通のミーティングやイベントには参加しないけれど、同じ園が主催する、障害関連のものには参加する、という人もみられた。重い障害をもつ子どもの親の園の中での所属感を高めるためにも、このような家族と、同じ園に通う健常児の家族とを結びつけるためのなんらかの方法が必要とされた。

  • 実際にインクルージョンを体験した後には、親も職員も子どもに対するインクルージョンの効果について、さらに肯定的になる傾向が見られた。

  • インクルーシブな幼稚園・保育園への参加は、その後引き続きインクルーシブな小学校に入学することの親の希望を強めるようであった。この結果は,学齢期サービスへの移行(小学校低学年)に影響を与え,最終的には一生涯を通した障害児教育サービスの質そのものに強い影響を与えるだろう。

  • 親がインクルージョンの実施を要請したにしろしなかったにしろ,家族を十分に園のプログラムに巻き込み、また園に関する情報を提供する活動(例えば,園内の案内ツアー,環境評価への家族の参加,先輩家族とのグループ・ミーティング,家族用園紹介ハンドブック)は,決定的に重要であった。 将来の計画をたてるためのアプローチ法に基づいて作られ教育分野でも応用して用いられている MAPS,( Making Action Plans または the McGill Action Planning System) (Vandercook, York & Forest, 1989)も,子どもの就園時および個別教育プログラム(IEP)作成の際に役立った。

  • 継続的かつ高頻度なコミュニケーションを確保する方法をもつことは非常に大切であった。家族によっては,毎日の連絡帳など特に有効でり、親,クラス担任,障害児教育サポートチームのメンバーなどが皆,ノートに書くことを通して意思疎通を図った。

  • 隔週あるいは毎月開かれるミーティングにメインのチームメンバーとして参加し、他のスタッフと共に問題解決や我が子のクラス参加を促進する方法についての計画に関わった親は,最も深く園と関わり、また、知識や技能を身に付けて自信を持つようになるようだった。

  • 経済レベルが低めの下町に住む子どもたちの親は,公立学校の職員を相手に我が子を弁護し、我が子のために行動を起こす事についてあまり自信を持っていない傾向がみられた。しかし,インクルージョンへの興味と子どもの保育の必要性は,より裕福な郊外に住む親の場合と変わるものではなかった。

 

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