パット

(加配のクラスルームアシスタント)

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これまでにどのような勉強をしてきましたか?

私は初等音楽の学士号を持っています。またカンザス大学やウィチタ州立大学などたくさんの大学で、幼稚園教育やインクルージョンに関する大学院レベルの講義を受講しました。

その他どのような経験や現場研修がインクルージョン実施の準備に役立ちましたか?

小学校の音楽教師、教会の小学生コーラスの指導、幼稚園の音楽の先生、幼稚園クラス担任、小学校での補助教員、幼稚園での障がい児教育専門教師のアシスタント、LIMプロジェクトへの参加などの経験の他、色々なスペシャルニーズや医学的コンディションに関する現場研修や人材養成コースなども受講しました。またカリキュラム調整や補助器具、また、理学・作業・言語各療法に関する体験学習、チームスキル開発やコラボレーションのための勉強会にも参加しました。最後に、教室での長年の経験に加え、母親としての経験もあります。

あなたの園での役割を教えてください

学校管区からの派遣により、インクルージョンを実施する園において、主に個別教育計画(IEP)等の障がい児教育サービスを受ける子供たちをサポートすることです。私の仕事には様々な役割が含まれるのですが、教師、療法士、プランナー、園の用務員など時に応じて色々変わります。子供たちとの関わりや、子どもの持つニーズに合わせて園生活の様々な面を調整することなどに関して、園の先生の技能・知識向上も含めてサポートします。またチームミーティングにも参加し、他のチームメンバー同様、個別教育計画(IEP)に含まれたゴールや目標を念頭に子供たちと関わり、生活の流れの中で教育計画を実行に移していきます。

「インクルージョン」という側面でのあなたの役割はなんですか?

スタッフをサポートし、園職員・専門家・家族とのコミュニケートに努め、クラスの中の全ての子供たちと関わり、全ての子供たちのニーズを視野にカリキュラムを調整するなど、何足ものわらじを履いています。

インクルージョンの実施に伴って、あなたのそれまでの役割に変化があったり修正を加えた部分はありますか?

楽しい変化として、障がいを持たないお子さんも含む全ての子供たちと関わりあう機会がもてるようになったことがあります。親ごさんたちとコミュニケーションを取ることについては今までと変わりませんが、方法が少し変わりました。家族による送り迎えではなくバスで通学するお子さんが増えたこともあり、家庭と学校の間で行ったりきたりする連絡ノートを活用しています。
インクルージョン教育への参加に伴い「普通」の環境で働くようになり、障がいをもつ子どもだけでなく持たない健常のお子さんをも視野に入れて活動のプランを変えたり、あるいは全く新しい活動を考える必要性が新たに出てきました。また、私が学校管区より派遣されて行く普通幼稚園・保育園は、それぞれが異なる教育方針とルールを大切にしているので、私自身今までより柔軟さが求められるようになりました。さらに、障がいをもつお子さんとの関わりの中で、健常のお友達も巻き込んで関わる場面をつくる機会もたくさん持てるようになりました。

インクルージョンを実施する上で最も気がかりであった点はなんですか?

専門療法士のサポートが身近にない状況で、子供たちやその他のスタッフをサポートするために普通クラスで働くことです。しかし、それについては心配することはありませんでした。また、スペシャルニーズを持つお子さんとの関わりに時間を割くことで、他の子供たちが得ることができる大人の注目や関わりの量が減ってしまうのではないかという懸念もありました。更には、インクルージョンは必ずしもすべての子どもにとって最良の答えではないのではないか、子供によっては、より密着したマンツーマンのサポートが必要なのではないかと考えたこともありました。

インクルージョン開始前に感じていた懸念事項に関する現在の経験はいかがですか?

身近に障がい専門家がいない教室の中でやっていくことに関して、これまで積み重ねたものや様々なトレーニングの機会に学んだことが非常な助けになりました。また、ちょっとした機会をうまく使って、同じチームとして関わる専門サービス提供者(各療法士など。)に質問をしたり、意見やアイディアを聞いたりする方法を見つけられたのもよかったです。肝心なのはコミュニケーションですね・・・やり方さえみつかれば、後はうまく行きます!健常の子供たちへの注目や関わりの量の減少という点については、実際やってみて現実的な問題であることに気がつきました。時として、スペシャルニーズを持つお子さんに私の100%に近い集中を注がなければならない状況があります。そんな時、本来自分がそうしたいと思うほどには他の子供たちに注意を向けることができなくなってしまうのも事実です。しかし、実はそれは逆のケースについても同じことが言えることにも気が付いたんです。つまり、私が他の子どもを手伝うのに忙しいがために、スペシャルニーズを持つ子どもが、私の手助けなしに自分だけで課題に取り組む、という場合もあったのです。そのことに気がついたとき、私は「これこそ本当の意味で『インクルージョン』と言えるんじゃないだろうか!」と思いました。インクルージョンが全ての人にとっての答えであるとは思いませんが(全ての状況に合った完全な解決法などというものはないのですから。)、選ぶ選択肢がある、ということ自体、とても素晴らしいことだと思います。

インクルージョンのもたらすメリットは何だと思いますか?

障がいをもった子どもたちは、たとえどんなに重い障がいを持っている子どもでも、先生や療法士などの大人に対してよりも、お友達に対しての方が、より一生懸命何かに取り組もうとする傾向があることに気が付きました。また、ここ何年かの間に関わってきた多くの子供たちは、子ども同士温かい友情を育み、お互いの誕生会に招待しあったりというやりとりも見られます。そのような、健常のお友達との友情を築く、というスペシャルニーズをもつ子供たちにとってのメリットと共に、障がいを持たない子供たちにとってのメリットも、実にうれしい気持ちで観察しています。障がいということについて、また、他者の気持ちに対して敏感であること、他者を思いやり助け合おうとする気持ち、そんなことを学ぶのに、これ以上自然で素晴らしいやり方があるでしょうか? さらに、障がいを持たないお友達と生活を共に過ごすことは、トイレットトレーニングや食事、自転車の運転その他もろもろについて格好の見本があることを意味します。お友達がすることを見ること、そして、自分も同じようにやってみたい!と思うことが、子どもの発達の力をますます引き出すようです。最後に、ご両親が園での生活を通して自分自身友達を増やし、他のご家族たちをも交えた、より大きく多様性のある支援の輪を作っていかれることも大変喜ばしいことだと思います。

インクルージョンがもたらすメリットを伝えるようなエピソードがあったら教えてください

1.教室の中を見渡してどの子どもが障がいを持っているのか見極めようとする人がいたとしても、すっかりクラスに溶け込んでいるため、きっとどの子どもが「障がい児」かすぐに分からないであろうこと。
2.クラスの子どもやその保護者が、同じクラスにスペシャルニーズを持つお友達がいることに全く気が付いていない、というような態度や言葉を発した時。けれども、実はさらにもっとうれしいと感じる時は、子供たちがそのお友達が持つ違いにちゃんと気がついていて、それに関する質問をしたりする時。そういった時に、スペシャルニーズを持つ子ども本人やクラスの先生がその質問に答えると、質問した子どもは「そっか。」と、なんとなく納得したような様子を見せることがあります。それはあたかも、誰かが少しくらい自分と違っていることは、何も大騒ぎをするような大事件なんかじゃなくて、ただ単純に、どうしてその子は歩けないのか、目が良く見えないのか、お話ができないのか・・・それが単純に不思議で知りたかっただけなのさ、とでも言っているかのような態度。その話を終えると彼らは大抵、また一緒になって普通に遊び始めます。
3.共に時間を過ごし、共に切磋琢磨して知識や技能を互いに磨きあげるような成長の過程を通して、園の先生や園外から参加している専門スタッフ、そしてその他のサポートスタッフ全員が、一緒に目標に向かって努力し、互いに互いの成長や貢献を祝福しあえる、本当の「チーム」になれること!つまり、チームのメンバー一人一人が、スペシャルニーズを持つ子どもに対して、クラスの全ての子供たちに対して、教室の経営について、活動の計画や準備などに対して、やらなければいけないこととそれに基づく責任を分かち合うようになる、ということです。みんなが、自分の得意な分野で自分の持てる力を出し合って互いに助け合うのです。

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