シェリー(移行期コーディネイター)

あなたの足跡: 英語版ホームページ   日本語版ホームページ 訳された内容 レインツリー・モンテッソーリ・スクール スタッフ紹介:シェリー

これまでにどのような勉強をしてきましたか?

コミュニケーション障害および科学の学士号と修士号をウィチタ州立大学で取得した他、乳幼障がい児教育専門教師の資格を持っています。

その他どのような経験や現場研修がインクルージョン実施の準備に役立ちましたか?

私にはインクルージョン環境で働く友人がおりますが、彼女の体験談を通してインクルージョンの有益さを理解するようになりました。インクルージョンを実施する園で実際に働くようになってからはKITS(カンザス職場研修システム)の夏期講習に参加した他、インクルージョンに関する書籍を読んだり、サークル・オブ・インクルージョンの主催の研修に参加したりしました。しかし、インクルージョンを実施する園の一員として、他のチームメンバーとともに、お子さんとご家族へのインクルージョン・サービスの提供に取り組んだことが何よりも良い経験になったと思います。

あなたの園での役割を教えてください

乳幼障がい児教育移行期コーディネーターとして、乳幼障がい児教育チームやご両親、それに新年度より子どもが所属するキンダーガーテンの教育チームなどとともに、園での教育から初等教育課程への移行をサポートするためのサービスを提供しています。 「インクルージョン」という側面でのあなたの役割はなんですか?主には、お子さんが現在所属する園と新年度より通いはじめる学校のそれぞれの見学や、チームスタッフとのミーティングや、チームで立てる移行計画立案のプロセスなどを通じて、現在の教育チーム・ご両親・新しい教育チームの三者間の情報交換を促進することです。

インクルージョンの実施に伴って、あなたのそれまでの役割に変化があったり修正を加えた部分はありますか?

ローレンスに住む、初等教育レベル以前のスペシャルニーズをもつお子さんは、地域の様々なインクルーシブな幼稚園・保育園において教育を受けています。私たちの目標は、そういったお子さんたちの、初等教育の玄関口であるキンダーガーテンへの移行を、可能な限りスムーズに、かつサービスの継続性を保った形で行うことです。

インクルージョンを実施する上で最も気がかりであった点はなんですか?

私は別のインクルーシブな幼稚園で働いた後にレインツリーにやってきましたので、インクルージョンがいかに望ましい効果をもたらし得るか、ということに関してはこの身をもって既に体験していました。私は、チームの成立がインクルージョンを成功させるカギであると信じていましたので、レインツリーに来た当初の最も大きな不安は「新しい」チームのメンバーになる、ということでした。全く知らない人たちと一からつきあいを始める、というのは、いつも簡単なことではありませんから。

インクルージョン開始前に感じていた懸念事項に関する現在の経験はいかがですか?

それぞれのチームはそれぞれに異なるものです。ローレンスで前に私が所属していたチームは、今回新しく混ざったチームとはまた違った機能の仕方をしていました。それぞれのチームが、異なる長所と、チームとして働いた様々な経験をそれぞれに備えた十人十色のスタッフたちによって構成されますので、この新しいチームでの私の役割もまた前とは異なったものでした。新しくチームとしてできあがっていくためには、チームのメンバーがお互いを知り、互いの信頼を築きあうための期間があります。新しいチームに入ってからメンバーの一員として受け入れられるようになるまでには時間がかかりますが、そういったチームとしての初期段階でも、チームのメンバーが問題を解決しようと頭を寄せ合うことで、子供たちに及ぶ利益は甚大です。そして最終的には、そうしたチーム育成のための努力に十分見合うほど、子供たちにも、そしてスタッフにとっても利益が大きくもたらされるものです。

インクルージョンのもたらすメリットは何だと思いますか?

インクルージョンにはたくさんのメリットがあると思います。障がい児教育サービスを受ける子供たちが「もっとも制約の少ない環境」で学ぶことができることもその一つです。そういった環境の中では、障がいをもった子供たちだけが集められた環境や、その中に少数の健常児を含んだ環境などよりも、多くの学習の機会を得ることができます。クラスの一員として、同じクラスの友達から学べるからです。インクルージョンのクラスで生活する子供たちは、それぞれがそれぞれにもつ共通の部分、そして異なる部分、それら全てを含めて互いが互いにありのまま受け入れることを学びます。加えて、障がい児教育専門スタッフのサポートが教室内で提供されることで、障がいをもつこどもだけではなく、全ての子どもが利益を受けます。また、インクルーシブな環境で働く園の職員や各専門家たちにも、お互いに学びあう機会というメリットがあります。

インクルージョンがもたらすメリットを伝えるようなエピソードがあったら教えてください

インクルージョンのメリットに気づかされるのは、いつも「小さな」出来事の中です。子供たちがみんな一緒にお昼ご飯を食べること、園庭や教室内のアクティビティセンターでお友達と一緒に遊ぶこと、クラスの子供たちが列に並んで一緒に歩くこと、子ども達だけでスクールバス乗り場まで歩いていくこと。これらは子供たちが園で普通に学ぶ「小さな」スキルですが、どれも、分離された障がい児教育プログラムの教室で学ぶ子供たちにとっては、必ずしも学習の機会を与えられないものです。 また「アカデミック」な領域にもインクルージョンのメリットがあります。障がい児教育サービスを受ける子供たちは、インクルージョンの実現により、自分たちがもつニーズに合うように適応/修正された形で、通常教育のカリキュラムに参加する機会を持つことができます。そしてそういった適応・修正は、時にはそのお子さんのみに適応されるだろうし(文字を書く代わりに、他のお友達と同じ活動の中で文字合わせに取り組む。)、また時には(すべての生徒にとって有益となる指導方法やカリキュラムを利用することで)クラス全体に適応される場合もあります。障がい児教育サービスの対象である、とある幼稚園児が、クラスのお友達がすることを見て自分の名前を書くというスキルを覚えました。「自分の名前を書く」というスキルは、当時の彼の発達レベルから判断すると、適切な発達課題として取り上げられることは恐らくなかったようなスキルでしたが、それでも、彼の自発的かつ内的な学習欲求に導かれて、担当の乳幼障がい児教育専門教師は彼とそのスキルに取り組むことになったのです。


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